PS3エミュレータの完成度調査

BIOS不要プラグイン不要のPS3エミュレータ「RPCS3」が登場したことによって急速に完成度が高まってきており2021年現在60%近くのソフトがクリアまで完走したことを確認しています。

また、4K出力も可能でPS3実機をはるかに凌駕する高画質グラフィックで遊ぶことも可能になりました。

PS3ソフト入手と各種エミュレータ解説

PS3発売当時は必要パソコンスペックも非現実的でしたが現在はCPUの超進化によりPS3エミュレータを動かすことも容易になりました。

しかしながらPS2ほどの人気がないためPS3全体でみるとそれほど活発的には行われておらずPS3エミュレータ開発者が少ない点は残念なところです。

PS3エミュレータ 完成度 BIOS プラグイン 日本語 RetroArch
RPCS3アイコン RPCS3 不要 不要 X X
PS3ゲーム機アイコン PS3 Games エミュレータで遊ぶためのPS3ソフトを入手

RPCS3 実機を凌駕する高画質グラフィック

PS3エミュレータ: RPCS3
再現性
コスト フリーソフト(無料)
対応OS Windows/Linux
推奨CPU Intel Core i5 10500以上 (3.1GHz 6コア12スレッド)
AMD Ryzen 5 3600以上 (3.6GHz 6コア12スレッド)
推奨GPU NVIDIA GeForce GTX 1650以上
※2Dや軽い3DゲームならAPUでも可
メモリー 8GB以上
機能性 チート
日本語 非対応
BIOS 不要
プラグイン 不要
RetroArch 非対応
エミュ公式  RPCS3公式サイト
関連ページ

RPCS3は2011年に開発がスタートしたPS3エミュレータです。当初は本格的なものを作る予定はなくPS3趣味の延長上として少数による解析を進めました。

流れが変わったのは2017~2018年頃、本格的なプロジェクトにしようとパトロンを呼び込み資金提供と新たな開発者が加わったことによりPS3エミュレータが急速に進化します。

[YouTube] PS3実機 vs RPCS3画質比較4K

約6割のゲームが完走可能

2021年現在、公式の動作リストによると完走できるゲームが59.6%、いくつかバグはあるけど遊べるゲームが33.6%とあり合計93.2%のゲームが動作することになります。完全動作を最終目標としている今一番注目のPS3エミュレータです。

必要スペックとしてはCPU性能がすべてと言われるぐらいに消費電力=パワーの世界ですからデスクトップPCを推奨します。PS3レベルになるとグラフィックボードもそれなりのものが必要になり、エミュレータに限ればGeForceが扱いやすいです。

PS3本体のスペックと成り立ち

PS3本体の画像

CPU Cell Broadband Engine 3.2GHz 7コア
GPU RSX 500 MHz (浮動小数点演算性能 1.8TFLOPS)
メモリ GDDR3 700MHz 256MB

2006年11月11日に発売されたプレイステーション3(PS3)はソニーが開発販売した家庭用ゲーム機です。世界で最も売れたゲーム機PS2の後継機とあって大きく注目されました。任天堂がゲームキューブで大失敗したこともあり完全にソニーの流れができています。

PS3は絶対に売れる、そう確信した経営陣ですが結果だけ見れば失敗と言わざるを得ません。PS1/PS2と下位互換性がありフルHD画質という高スペック、さらに初のBlu-ray搭載もしてるのに。

そうです、PS3は値段が高すぎたのです。PS2と比較してもコストが約2倍高くなり多くの反感を買ってしまいました。もう少しPS2で粘ろうかなと思った人もいるのではないでしょうか。その後の流れはみなさんご存じの通りWiiがもの凄い勢いで売上を伸ばし独走状態になります。

ちなみに「物売るってレベルじゃねぇぞ!」で有名なあの言葉はビックカメラのPS3販売が発祥地です。