3DSエミュレータの解説評価 PC版

2021年02月12日

ニンテンドー3DSはプロテクトがかかっており解析することは難しいと思われていましたがハッカーにとってはそんなものお茶の子さいさいです。

本体発売からわずか1年後には3DSのROMデータ吸い出しに成功してさらに3年後には市販ゲームソフトが動くエミュレータが登場しました。

数年あればゲーム機を解析してエミュレータを開発できてしまう天才揃いなこの業界に驚くばかりです。

エミュレータ 再現性 起動率 BIOS プラグイン 日本語 簡単設定 RetroArch
Citra ★★★ ★★☆ 不要 不要 O O O
Vvctre ★★☆ ★★☆ 不要 不要 X X X

Citraのレビュー

公式スクリーンショット
Citraスクリーンショット大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS
再現性 ★★★★☆
コスト フリーソフト(無料)
対応OS Windows/Linux/Mac/Android
推奨CPU Intel Core i3 10100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド)
AMD Ryzen 3 3100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド)
推奨GPU NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti以上
※軽いゲームならAPU内蔵のVega 11も動作可能
メモリ 8GB以上
日本語 対応
機能性 4K/HLE(高速重視)/LLE(正確性重視)
セーブステート/チート/アミーボ/ネットプレイ
BIOS 不要
プラグイン 不要
RetroArch 対応
エミュ公式  Citra公式サイト

世界で最初に登場した3DSエミュレータにして至高の性能。まさに神業と言うほかない速度で開発されたCitraは3DS本体発売からわずか3年半でエミュがリリースされました。

「ゼルダの伝説 時のオカリナ」や「とびだせ どうぶつの森」など最初から有名な3DSソフトを的確に抑えており多くのファンを一斉に獲得したのです。

クリア確認済みのゲームソフトは79.6%

それから5年、超高速で解析・開発し続けているCitraは進撃が止まりません。2021年2月時点で公式発表の動作リストによるとエミュ開発チームが確認した3DSソフトのうち79.6%がクリア可能と報告されています。

内訳としては完璧な再現性で完走したゲームが25.2%、小さなバグはあるけどクリア確認したゲームが29.9%、エミュ特有の不具合が発生するけど回避策を応じれば可能なゲームが24.5%となります。

実機を超えるグラフィック再現力

エミュレーション技術の発達により3DS実機を超えたグラフィック再現はもはや当たり前になっておりCitraも実現可能です。解像度を大幅に高めて4K相当に設定すると誰が見ても明らかなほど違いが分かります。※もちろん高スペックなパソコンは必要です。

ネットプレイも可能(でした)

次々と多くのゲームに対応しつつエミュレーション性能も高めていくだけでは飽き足らず、3DSのWi-Fi機能も解析してネットワーク構造を独自に開発した結果なんと2020年末にネットプレイ機能も実装されたのです。

これには多くのユーザーが歓喜に満ち溢れてダウンロードする時を待ち焦がれていました。しかしながら発表直後に公式サイトでは謝罪文とともに機能ごと削除されています。任天堂から圧力があったのでは…と一部では噂されていますが真相は分かっていません。

余談ですがCitraは完成度が高いSwitchエミュレータ「Yuzu」と同じ開発チームです。Yuzuも本体発売からわずか数年でリリースされており3~4割のゲームソフトが動作します。

エミュレータ対応の実機コントローラーまとめ
ゲームキューブコントローラー USB接続
任天堂のライセンスを受けて作られたホリ製クラシックコントローラーです。連射機能を搭載しておりSwitchに限らずUSB接続することでパソコン上(Xinput)でも認識します。
PS4コントローラー USB接続
BlurtoothもしくはUSB接続することでパソコンでも認識します。デュアルバイブレーション、加速度・重力感覚、ジャイロセンサー搭載。
Xbox 360コントローラー USB接続
USB接続することでパソコン上でも認識します。もちろんPCゲームやエミュレータでも利用可能。公式のゲーム大会では有利すぎると使用禁止になった最強のゲーミングコントローラー。

Vvctreのレビュー

起動画面
Vvctre起動画面
再現性 ★★★☆☆
コスト フリーソフト(無料)
対応OS Windows/Linux
推奨CPU Intel Core i3 10100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド)
AMD Ryzen 3 3100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド)
推奨GPU NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti以上
※軽いゲームならAPU内蔵のVega 11も動作可能
メモリ 8GB以上
日本語 非対応
BIOS 不要
プラグイン 不要
RetroArch 非対応
エミュ公式  Vvctre公式サイト

最強の3DSエミュレータであるCitraのソースから派生して作られたのがこちらのVvctreです。

互換性やエミュレーション機能は大きく変化しておりCitraで進行できないバグに遭遇したときは試してみるとクリアまで進められる可能性があります。

再現性はCitraが高く3DSゲーム動作率はVvctreが一歩上回るように思います。

エミュを動かすには専門知識が必要

リリース当初はGUIが実装されておらず一般ユーザーにはエミュを起動するまで難易度が高く断念する人もいましたが後にGUIが実装されたことにより起動が楽になりました。

細かくカスタマイズできるためグラフィック重視もしくは速度重視にしてみたりLLEモードで3DS実機並みの正確性を追い求める設定もできますが、Citraの使いやすさに慣れると専門的な言葉が羅列されているVvctreは難しい印象を受けます。

どちらの3DSエミュレータも頻繁に更新されており違う方面から特色を出しているので両方試してみるのがベストです。

ニンテンドー3DS本体のスペックと成り立ち

NINTENDO64本体の画像

CPU 初代: ARM 2+1 268MHz
New3DS LL: ARM 4+1 804MHz
GPU DMP PICA200 GPU
メモリ 初代: 128MB
New3DS LL: 256MB

2011年2月26日に発売されたニンテンドー3DS(Nintendo 3DS)は任天堂が開発販売した携帯型ゲーム機です。すでにスマホゲームが一般的になっており初代DSのようにまた携帯型ゲーム機の時代を作るのは無理だと思われていました。

そんな逆境の中でも任天堂が作るハードはユニークな着眼点をいくつも発揮しており一歩引いたところから見ていたユーザーも3DSの魅力を感じ取り手に取って遊ぶようになります。

開発チームが読み違えたことは一番の目玉機能だった3Dで遊べるゲームが全く発売されなかったことでしょうか。3Dモードは疲れやすくユーザーからも徐々に使われなくなった記憶があります。

3DSの最終的な売り上げは初代DSの約半分という結果で幕を下ろしました。目新しい3D機能を搭載したことで本体価格が高く、後に半額で販売される2DSが最初からあったならば結果は変わっていたかもしれません。