軽快エミュレータ「Xenia」の設定講座

Xbox360コントローラー

Xbox360エミュレータの中で最も完成度が高いのはXeniaです。公式によって確認されているゲーム完走率16.3%とあるのでいかに解析が難しいことか分かります。

またバグが発生するけどある程度遊べるゲームは58.7%と以外と高いので試してみてはいかがでしょうか。BIOS不要プラグイン不要のXeniaは初心者でも遊びやすく、必要スペックも案外それほど高くないこともありがたいです。

インストール方法から起動準備など

Xeniaダウンロード

1) 公式サイトからXeniaをダウンロードしましょう。Master版はVulkan仕様になっており高画質で遊べますが対応したグラフィックボードが必要になります。
Xenia Download ※外部リンク

2) XeniaはC++言語で作られているためVisual C++ 2015-2019が必要になります。(32bit OSには対応していません)
vc_redist.x64.exe (64bit/直リン)

Windows7でもXeniaは動作しますがすべての機能を利用することはできませんので実際はWindows10が推奨されています。

Xbox360ソフトの用意

XeniaはDVDドライブから読み込むことはできないため吸い出してISOイメージにする必要があります。専用ツールを利用することでお手軽にイメージ化できます。

Xbox Backup Creatorによるバックアップ

起動方法

Xeniaをダウンロードしてお好みのフォルダに解凍したら「Xenia.exe」を探しましょう。ここではMaster版を想定して進めていきます。

起動時にMicrosoft Visual C++ランタイムエラーが表示された場合はvc_redist.x64.exeをインストールしてください。

Xenia起動画面

Xeniaはまだ開発段階のエミュレータですので独自の便利機能などは実装されておらず最低限の仕様になっています。設定するところも特にないため、ある意味初心者向けとも言えます。

ROMイメージ読み込み

Xenia ROM読み込み

先ほどゲームソフトから吸い出したROMイメージをXeniaで読み込ませます。
iso/xex/xcpなどのファイル形式に対応しています。

推奨PCスペック

XeniaはMaster版とCanary版の2種類あり、Master版は安定動作する代わりにVulkanに対応したグラフィックボードが必要で、Canary版は開発段階のバージョンとなります。

Vulkanに対応したGPUがない場合はDirect3D 12に対応したものを用意してください。

対応OS Windows 10/Linux/
※64bit版のみ使用してください
推奨CPU Intel Core i3 10100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド)
AMD Ryzen 3 3100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド)
推奨GPU NVIDIA GeForce GTX 1650以上
※APUでも動作はしますが重い
※Intel内蔵GPUは未調査
メモリー 8GB以上

Xeniaのレビュー

Xbox360エミュレータ:Xenia
Xenia起動画面
完成度
コスト フリーソフト(無料)
日本語 非対応
BIOS 不要
プラグイン 不要
Xenia公式  Xenia公式サイト

Xeniaは2013年から開発が始まったプロジェクトで世界で最初に市販ゲームが動作したXbox360のエミュレータでもあります。ブラックボックスとも言われるXbox360の解析は非常に難航してその中でもGPU部分の再現に多くの時間を必要としました。

それから5年後、開発者が新たに加わったことによりGPUやメモリーの解析が急速に進みエミュレーション精度の向上に成功します。その恩恵もあり公式の動作リストによると約2割のゲームがクリアまで遊べるまで成長しました。

標準で高画質可能

[YouTube] Xenia vs RPCS3 性能検証

設定項目がないため初心者でも容易に扱えるXeniaは標準のままでも高画質で遊ぶことが可能でXbox360の性能の良さが伺えます。

ここ数年でパフォーマンスが急上昇したXeniaは処理速度も速く豪快に動作することが特徴でVulkan仕様に対応した描画によって実機と何ら違和感のない再現を楽しむことができます。

また、3倍にアップスケーリングも可能なのでハイエンドグラフィックボードを搭載しているPCをお持ちなら超高画質の世界を体感してみるのもいいかもしれません。

開発版:Canaryを試す価値あり

Canary版はテストバージョンみたいなもので安定のMaster版では描画バグが発生するゲームに対応していたり新機能の実装などもあります。

頻繁に開発されておりMaster版だけでは味気ないと感じるならば両方使ってみましょう。調べものをするときも「Xenia Master」や「Xenia Canary」などキーワードに含めたほうがいい結果にたどり着けます。